キャリアウーマンから専業主婦へ

A子さんは営業の仕事をこなすキャリアウーマンでした。転勤の多いご主人と結婚し専業主婦となりました。結婚してしばらくして、A子さんに変化が起きました。多忙なご主人とは食事の時間が合わず、一人で済ませることが多くなりました。今まで少食でスリムな体型だったA子さんは、家にいる時間も多くなり間食や一度に食べる食事量も増えていきました。

知り合いもほとんどいない土地でのストレスや、新婚生活を夫婦ゆっくり過ごす時間も少なく精神的にも落ち込む毎日でした。今までのように仕事をしたいが、家事を疎かにしてしまうかもしれない。再就職をしたら子供を作りにくくなるかもしれないと悩むようになりました。

A子さんの性格は責任感が強く誰からも慕われるタイプで自分の弱みを人に話すことより相談にのるケースが多かったのです。仕事に追われ、大変だけど充実していた毎日から、毎日家事だけの単調な生活で夫の役に立っていないのではないか。

真面目で責任感の強い性格が誰にも相談できず自分を追いつめて孤独に襲われ、過食を引き起こしてしまいました。環境の変化や新しいことを始める時には、必ず緊張や不安でいっぱいになるものです。

A子さんの場合は一番信頼しているご主人にも相談ができないほど、自分を追いつめてしまいました。その変化に気がついたご主人がA子さんに話を聞き出し、ようやく自分の気持ちを伝えることができました。

自分の考えや悩みを打ち明けることも大切です。特に家族は一番の理解者であり、協力を惜しまないはずです。A子さんは自分がどれだけ大切で必要とされているかを認識し、どうしたら自分のペースをつかんで生活できるかを考え始めました。

その後、A子さんは昼間はパートに出かけるようになり、孤独に悩んでいた頃が嘘のように以前の笑顔を取り戻し始めました。食事制限や健康管理にも取り組み、体重も少しずつ減少し始めています。大切なのは一人で悩み続けず身近な人と話すことです。安心感が精神的な落ち着きを取り戻す要因となります。