摂食障害と幼児がえり

摂食障害の症状のひとつ退行はいわゆる幼児がえりです。年齢にそぐわない甘えやワガママが目立つのが幼児がえりの特徴で、特に母親に無茶な要求をしてそれが通らなかった時には時に暴力をふるうケースもみられます。また、お気に入りの人形やタオルなどの布を片時も離さないという形で現れることもあります。

暴力など幼時がえりのひどい形は、特に過食症状の重症化した患者さんに多く見られる傾向があります。また、幼児がえりが起こっている時とそうでない時の二相を示す人も多く、この場合はワガママで暴力的な時が過ぎると全く違う人のようになって反省したり家族などに謝罪したりします。

摂食障害の幼児がえりの症状は、患者さん本人が許容量を超えた状況に置かれた時に現れると考えられています。幼児がえりの根底には、他人に守られたいという願望やかつて与えられなかった愛情を求める気持ちがあります。家族や周りの人が自分を受け入れてくれるのかどうかを確認するため行動とも言えます。

幼児がえりは、本人にとってもまた家族にとっても大変に辛い症状です。