摂食障害と下剤

摂食障害の患者さんでは下剤を常用する人がいます。そして、摂食障害の合併症のひとつに、下剤を長期的に使用したことによる影響があります。

下剤には、体内の水分を使って便を軟らかくしたり腸を動かすことで排便を起こす作用があります。このため下剤を使うと便は出しやすくなりますが、同時に体内の水分やミネラルが失われて脱力感や疲労感が出現することがあります。また、体内の水分を確保するためにむくみが現われます。

さらに、下剤を常用して腸のぜん動を無理やり起こしていると、酷使された腸から出血したり水分の調節機能が衰えたりします。酷使されたことで伸びきった腸では水分の調節ができず、極端なケースでは便の垂れ流しとなってしまいます。

こうなると生きていくのに必ず必要な水分やミネラルがどんどん失われてしまい、特に欠乏しやすいカリウムが足りなくなると命にかかわる不整脈の症状が出ることもあります。

さらに、トイレのことが心配で出かけられず生活に支障をきたすという精神面での症状も見られます。